OLDランタンの中で最も無骨!Feuerhand No.176Lu

今回は、海外でも大変人気のある激レアモデルFEUERHAND NO.176Luを「ヴィンテージランタン販売店TOMOS」の荒川が解説します。

執筆ヴィンテージランタン販売店
TOMOS 荒川聡
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最近はめっきりソロキャンプが浸透し、当店のお客様もソロキャンパーさんが多いようです。テントの種類を尋ねると、圧倒的にミリタリーテントのパップテントが多い印象。そのパップテントには、ローチェアを合わせて自分の前に焚き火台、そしてメインランタンにはOLDなヴィンテージランタンを使用するスタイルが良く似合います。

そこで今回ご紹介させていただくヴィンテージランタンは、1940年第二次世界大戦中ドイツ国防軍で使用されたミリタリーランタンNO.176Luです。海外でも大変人気のあるレアモデルで、価格も高騰しています。ではなぜヴィンテージランタンFEUERHANDの中でも、NO.176Luが特に希少価値が高いのか、理由を解説していきます。

通称「マッシュルームヘッド」176Lu、176e

ベースとなるのは同時期に製造された176e(上記写真右)で、このモデルに可動式シェードを取り付けたものが176Lu(上記写真左)となります。
どちらも特徴的なヘッド、通称「マッシュルームヘッド」が採用されていて、この形は戦時下の空襲の時に空へ灯りが漏れないように工夫されたデザインとなっています

特徴的なギミック

そして、これぞ176Lu人気の理由となるのがシェードの可動ギミックです。
176Luには176eと違って本体中央に装備されているシェードを下げることにより、緊急時に火を消さずして横からも瞬時に灯りを隠すことができる構造になっています。

芯の種類

通常No.175やNo.176の芯は3分芯が使われていますが、この2台は2分芯が採用されています。この2分芯は、更に小型のNo.75ATOMでも採用されていて小さい芯の方が燃費が良く戦場でも長持ちするため、また同じ芯の方が共有できるためです。
No.75ATOMに関してはこちらの記事で解説がありますので是非ご覧ください。

芯は燃費の良い2分芯を採用。グローブは小さく灯はやわらかい印象。だがそこには一般に流通するランタンとはまったく違う、戦闘用ランタンとしての創意工夫が見られます。

今から約80年前、戦時下の歴史をくぐりぬけてきたのヴィンテージランタンに思いを馳せながら、あなたのキャンプサイトで明かりを灯してみてはいかがでしょうか。

ヴィンテージは既に廃盤となったものばかりで、一つとして同じものは無いヤレ感。現行品にはない味。一生物の宝なのです。

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