FEUERHANDランタン最小サイズNO.75『ATOM』が凄い!

ヴィンテージランタンショップのTOMOSの荒川です。今回は私も大好きなNO.75 ATOMを解説します。FEUERHANDのランタンは現在No.276のみ正規に販売されていますが、過去には把握できないくらいのモデルが販売され現在ではヴィンテージとして存在しています。その中でも『いつかはATOM』と言われる程ランタン好きなキャンパーが憧れているモデルが下記に紹介するNO.75 ATOMです。

執筆ヴィンテージランタン販売店
TOMOS 荒川聡
オフィシャルサイトはこちら
ノーマルタイプ

ATOMの歴史はとても古く1936年頃に誕生、そして第二次世界大戦を経て1943年頃まで製造されていました。

ATOMは大きく分けると2種類あってヘッド部がノーマルタイプと風防(STURMKAPPE)が備わったSTKモデルがある。

高さは約15cmで276の約半分程のサイズ、手のひらに乗せれるほどの大きさなので可愛くて愛着が湧いてきます。

当時はドイツ連邦軍にも採用されていて、カラーがミリタリーオリーブのものが人気だ。最近人気のパップテントに合わせればワンランク上のマニアックなキャンプサイトを作れると思います。

風防タイプ(STURMKAPPE)

ATOMはその人気と希少性から世界で人気で、最近では10万円を超えるような金額で取引されています。そして更にレアな個体は30万円から40円万以上の金額で取引されています。その最も価格に影響を与えるのがホヤガラスの色で、よく流通しているのはクリアーとレッドです。
以下がATOMホヤガラスの希少性ランキングです。

6位 クリアー
5位 レッド
4位 フロスト
3位 ブルー
2位 ブラック
1位 グリーン(かなり希少です)

最も希少性が高く、そして高価なカラーはグリーンで、この記事のトップ写真内のATOMがそのグリーンホヤを装着しています。このガラスだけで海外オークションでは高値で取引されていて、本体も購入すると更に高額な金額になってしまいますが人気は衰えていません。

またATOMはドイツ国内のみならず、アメリカへ輸出されたU.S.Aモデルとフランスへ輸出されたモデルが存在します

U.S.Aモデルの特徴はノーマルヘッド部に『NIER』やロゴなどのエンボスが追加されていて、シリンダーハンドルも右側のため製造初期のものと思われます。今ではほとんど市場に出てこない為大変レアなモデルです。

一方フランスモデルの特徴は、燃料タンクの側面に『SUPERFLAM』のエンボスがあって、このモデルはたまに市場に出てくる事がありますので、U.S.Aモデルと比較すると入手しやすいモデルとなります。

このようにFEUERHANDはドイツ国内、輸出国別にサイズ、デザイン等が存在しますので集めていくとまさにランタン沼にはまってしまいます。

それではこのATOMはどこで入手するのが良いのか。やはり1番入手しやすいのはヤフオクやメルカリですが、注意したいのは塗装がオリジナルかどうか、しっかり点灯するか、パーツは全部揃っているか、ホヤに割れはないかどうか高値で販売されている割に写真だけでは不具合になかなか判断がつかない場合も多いです(もちろんノークレームノーリターン、、。)

既に80年以上経過しているランタンですから状態の良い個体を見つけるのは大変だと思います。
当店でもヴィンテージランタンを扱っております。店頭に並べる前にはしっかりとしたメンテナンスを行っておりますので入手されたいという方は是非ご相談ください。もちろんSHOPにお越しいただければ細部までしっかりと確認しつつ説明させて頂きます。

今回はFEUERHAND NO.75ATOMをご紹介いたしました。このATOMには更にレアモデルがあって本体が銅製のものやタンクの裏側にロゴがあるものが存在しており、いつの日か私も入手してみたいなと思います。

TOMOS 千葉成東店
ヨーロッパ系ヴィンテージランタン
ヴィンテージストーブ
ヴィンテージランタンと相性の良いガレージブランドも取り扱います
インスタグラム
オフィシャルページ
atom
最新情報をチェックしよう!