比較的手に入れやすいヴィンテージランタン「BAT 158」について解説します!

BATブランドはドイツのメーカーで戦後HASAGからMEWAに引き継がれ、そしてBATブランドとして製造をされていたヴィンテージランタンです。

執筆ヴィンテージランタン販売店
TOMOS 荒川聡
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BATランタンの歴史と生い立ち

面白いのが戦後HASAGからMEWAに引き継がれ、その頃ドイツは東西に分断されました。現在でも存在しているFEUERHANDはドイツ連邦共和国(西ドイツ)へ製造拠点を移しましたが、分断前は東側にも工場がありました。

HASAGから引き継いだMEWAは、ドイツ民主共和国(東ドイツ)に残ったFEUERHANDの工場から丸ごと設計図や製造技術を手に入れて、でき上がったのがFEUERHAND 275そっくりなBAT 158が完成したのです。ドイツの歴史が垣間見えて面白いですね。

FEUERHANDとBATの違いは?

BAT 158は戦後のドイツ東西分裂後の1950年頃より製造が始まり1989年頃製造が終了しました。
設計図はFEUERHAND 275となりますのでタンク等にあるエンボス以外はほぼ275と同じです。
初期の158にはエンボスでMADE IN GERMANYと刻印されましたが、1970年以降の158にはMADE  IN GDR(東ドイツ)と表示が変更されています。

またタンク中央と燃料キャップにはBATのロゴマークである蝙蝠(コウモリ)が描かれていて少し不気味で怪しげな雰囲気です。

写真はキャンプ用ランタンとして販売された「BAT 158 BATELA」

キャンプ用として開発された BATELAモデル

1978年頃よりBAT 158をモデルにしたBATELA(バテラ)がキャンプ用ランタンとして発売されました。BATELAは他シリーズの中でも最も高価なランタンで、本体は銅合金であるTOMBAKで作られていて大変耐候性に優れており、変形、変色、劣化等の変質を起こしにくい素材となっています。そしてハンドルがチェーンなところもいいですよね!またBATELAにはシェードが標準で付属していてチェーンを下に降ろすと、なんだか蝙蝠に見えてしまいます。

レアなモデルに出会える楽しみも

ごく稀にTOMOSに入荷してくるのが、ホヤガラスにBATロゴのエンボスの入ったレアアイテムがあります。現在のホヤガラスにはないエンボスで加工されているためヴィンテージな風合いが素晴らしいアイテムです。見つけた時はぜひゲットしてみてください!

いかがでしたでしょうか?BATは色々な会社に引き継がれてきたメーカーです。戦前から戦後まで約100年ほどの歴史あるランタンメーカーです。メインは輸出が多くBATのフランス輸出モデルがあったりします。ロゴが蝙蝠ではなく蜂です。またシェイクハンドのロゴもあったりします。

その辺りのお話はまたいつかお知らせします。

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